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大河ドラマ・風と雲と虹と

大河ドラマ・風と雲と虹と

今回の大河ドラマは「風と雲と虹と」です。

「風と雲と虹と」は大河ドラマ14作目で、1976年(昭和51年)1月4日~12月26日にNHKで放映されました。原作は海音寺潮五郎『平将門』『海と風と虹と』です。脚本・福田善之、音楽・山本直純。視聴率は初回28.0%、最高30.1%、期間平均24.0%を記録しています。

大河ドラマ「風と雲と虹と」は、平安時代を舞台に東西で反乱を起こした平将門と藤原純友を描いた一大歴史ロマンです。総集編の仕上がりも高い評価が得られていますが、藤原純友の活躍については相当カットされており、やはり本編の鑑賞がベストといえます。

「風と雲と虹と」のなかで描かれる平将門(小次郎)は、馬鹿正直で不器用ですが正義感が強く、実に潔いリーダーとして描かれます。加藤剛さんの実直で精悍な好演が光っています。

加藤剛さんの将門、緒形拳さんの純友の輝かしい好演に加え、宿敵となってしまう太郎貞盛の山口崇さん、ハンサムな草刈正雄さん(鹿島玄明)や小次郎を追い詰める露口茂さん(田原藤太)の熱演も光ります。

一方、小次郎は従兄弟の貞盛(太郎)との間で薄幸の姫・貴子を取り合います。貴子を演じた吉永小百合さんは、失意のうちに屈辱的な扱いを受けて殺される役柄を熱演しました。

また、第1回の放送では、原作者・海音寺潮五郎さんの解説インタビューから始まります。大河ドラマ「風と雲と虹と」は、歴史を追いかける姿勢をきちんと貫いたドラマでした。

大河ドラマ・風と雲と虹と 1976年(昭和51年)

「風と雲と虹と」は、大河ドラマの中で最も古い時代を取り上げたもので、史実が不明な点も多く、時代考証にも苦労が感じられます。学説が分かれている部分は、最も支持されている説と最もドラマチックな説との間でギリギリのところを描写しています。

見事に再現した当時の衣装や舞踊は非常にユニークですし、山本直純さんが担当したテーマ曲・劇中音楽は、大河ドラマ「風と雲と虹と」の完成度を高める勇壮なものばかりです。

音楽といえば、「風と雲と虹と」は大河ドラマで初めて主題歌が発売された作品です。ドラマと同じタイトルで加藤剛さんが歌いましたが、ドラマのなかで使われることはありませんでした。

大河ドラマ「風と雲と虹と」は、平将門と藤原純友を腐敗した平安貴族に対して立ち上がる反抗者として描いています。武士の地位が確立されていなかった時代にあって、権力に立ち向かう者たちのドラマが生まれました。

しかし、貴族の世から武士の台頭へと時代が移ろうとする中、正義を求めて奮闘する小次郎と純友の姿は非常に感動的です。滅びゆくヒーローをドラマチックに描き、悲劇的な結末に至る重厚なドラマは、大河ドラマの歴史に残る最高傑作といえます。

この大河ドラマ「風と雲と虹と」の映像は、総集編も本編も全て残っており、いずれもDVDで販売されています。「風と雲と虹と」は非常に骨太の人間ドラマであり、大河ドラマの歴史に燦然と輝く傑作といえます。