篤姫大河ドラマ・あらすじ 21.妻の戦
今回の大河ドラマ篤姫は「妻の戦」です。
篤姫は、(前回放送分で描かれた)家定(堺雅人)の一瞬の表情が頭から離れず、彼が「うつけ」のふりをしているのではないかという思いを募らせます。
一方、篤姫(宮崎あおい)の元へ家定の「お渡り」が無いことを心配した面々が集まります。家定の実母・本寿院(高畑淳子)と近侍の歌橋(岩井友見)、それに幾島(松坂慶子)や滝山(稲森いずみ)が顔を合わせ、なにやら井戸端会議を開きます。
そこで、篤姫の髪型を変えるアイデアが次々と出るのですが、彼女たちがイメージする髪型の篤姫が登場し、「あーでもない、こーでもない」ことを表すため「○」「×」のテロップが付けられる演出も、これまでの大河ドラマには無いユニークな展開でした。
篤姫は、派手で重い「かんざし」を何本も付けられ、大奥の仏間で家定と会います。そこで篤姫は自ら「お渡り」をお願いして、皆を驚かせます。
その夜の床の間。篤姫は家定に「うつけ」のふりをしている理由を問いただし、「ありのままのお顔を見せてはくださらぬのですか?」と申し上げます。しかし家定は、いぶかしげな表情で「わしはまともじゃ。うつけではないぞ」と答えます。
そして家定は、「(篤姫が言った)『ありのままのお顔』とはどんな顔じゃ。こうか?それともこうか?」などと百面相のマネをして、篤姫をはぐらかします。この堺雅人さんの顔芸が何ともいえぬ爆笑を誘い、今回のスパイス的なポイントでした。
しかしその後、家定はさりげなく深刻な本音を告げます。それは、「わしには子はできぬぞ。子を持つ気もない。一匹もな」という言葉でした。このことは幾島から斉彬(高橋英樹)に伝えられ、斉彬は慶喜(平岳大)を次の将軍に立てる動きを急ぎます。
篤姫は、側室のお志賀(鶴田真由)に家定についての考えを問うべく、ふたりだけの対面を設定します。篤姫の疑問に対してお志賀は、ただあの方(家定)が好きなだけだと答えます。
篤姫大河ドラマ・あらすじ 21.妻の戦(5月25日)
篤姫はお志賀の言葉を受け、「好き?、、、好き?、、、好き?、、、好き?」とトーンを変えながら自問自答のように復唱します。それは篤姫が家定への想いと側室への嫉妬を実感した瞬間だったのかもしれません。
お志賀を演じた鶴田真由さんは、篤姫の前で花を食して見せるなど大人の色香を漂わせます。お志賀自身の言葉を信じるならば、彼女の家定への想いは、お世継ぎの思惑などとは距離を置いた愛情です。それがかえってお志賀の本音を見えにくくしており、恋のライバルとして強烈な印象を与えています。
再び「お渡り」の機会を得た篤姫は、家定に対して思わず、「余計なことを言わぬお志賀の方が好きなのですか」と言及し、家定の「うるさいうるさい、、、うるさーい」という怒りを買ってしまいます。
篤姫をよそに先に寝入ってしまった家定の横で、ひとり篤姫は静かに涙を流します。それが愛情と嫉妬が入り交じった気持ちであることに、まだ篤姫は気づいていませんでした。
今回の大河ドラマ「篤姫」は、篤姫をめぐる人々のコミカルなやり取り、篤姫から家定への愛情の芽生え、そして篤姫の嫉妬の対象となるお志賀の存在という流れでラブコメディの要素が非常に強いドラマとなりました。
また、篤姫の大人への成長物語とも受け取れ、顔芸で笑わせながら多様な示唆を含む家定、本人に悪意は無さそうだがお姉さんの香りを発散するお志賀は強烈な印象を残しました。
大河ドラマには珍しいユニークな演出も冴え、「篤姫」スタート以来初めて瑛太さんが登場しなかったにも関わらず、脚本の力でグイグイ引っ張り、3週連続24%台の視聴率を達成しました。
ところで、今回の「篤姫」の翌日(5月26日)、NHKの朝のニュース「おはよう日本」で鶴田真由さんが登場し、今後の「篤姫」についてネタバレを含む映像で紹介されました。本題は鶴田さんが委嘱を受けた第4回アフリカ開発会議親善大使の話でしたが、NHKの大河ドラマ「篤姫」への気合の入れようがうかがえます。